Sensor Towerによると、2022年の世界のApp StoreとGoogle Playストアでのアプリのダウンロード件数は369億件に達しました。
ゲーム開発の世界ではSwiftへの関心が高まっており、Swiftを用いたゲームも増加傾向にあります。
クロスプラットフォーム性や高性能なUI作成といったSwiftの特性が、スマートフォンのゲーム開発で広く活用されており、従来の開発手法では実現困難だった革新的なゲームを生み出しています。
そこで今回は、Swiftで作られたゲーム事例5選をご紹介していきます!
Swiftでゲームを作るとは?
Swiftは、Appleが開発したモバイルアプリ開発のためのオープンソース言語です。
一つのコードベースでiOS, macOS, watchOS, tvOSといったAppleの全プラットフォームでのアプリを作成することができ、その効率の良さから多くの開発者に支持されています。
モバイルアプリ開発でよく使われるSwiftですが、実は「ゲーム開発」をすることも可能です。
Swiftでゲームを作る場合、機能の豊富さと直感的な構文が大いに役立ちます。この言語には高性能なコアがあるため、ゲームの開発においても非常に効率的に動作するのです。
Swiftのゲーム開発で使われるフレームワーク
Appleが提供する、以下のようなフレームワークを使うと本格的なゲームを作ることができます。
それぞれ簡単にご紹介します。
SpriteKit
SpriteKitは、Appleが提供する2Dゲームやアニメーションを作成するためのフレームワークです。
物理エンジンやパーティクルシステム、音響エフェクトなどの機能を備えており、ブロック崩しゲームやエンドレスランナーゲームなど、幅広い2Dゲームの開発を手軽に実現することができます。
SceneKit
SceneKitは、リッチな3Dグラフィックスとアニメーションを作成するためのフレームワークです。
詳細な3Dモデル、複雑な光源やカメラアングルの設定、そしてリアリティのある物理シミュレーションまで、3Dゲーム開発や仮想現実(VR)体験の制作に必要な機能を網羅しています。
Metal
Metalは、高性能のグラフィックスと計算タスクを処理するための強力なAPIです。
ゲームやグラフィックス集中型のアプリケーションでは、描画や計算の高速化が求められます。
Metalはそのためのツールで、低レベルのハードウェア制御を可能にし、従来の方法よりもはるかに効率的にグラフィックス処理を行うことができます。
RealityKit
RealityKitは、拡張現実(AR)アプリケーション開発を容易にするためのフレームワークです。
ARは、現実の世界とデジタルの世界を融合させる革新的な技術で、スマートフォンやタブレットのカメラ映像にリアルタイムでデジタルコンテンツをオーバーレイします。
RealityKitは、そのAR体験を素早く、リアリティのあるものにするためのツールを提供し、ユーザーが実世界にデジタルの家具を配置したり、仮想のペットを育てたりする体験を作り出すことができます。
Appleの公式ドキュメントによると、「Swift」はアプリ型ゲームの開発に最適であるとされています。
より高度なビデオ型ゲームを作成したい場合は、「Unity」や「Unreal Engine」などのゲームエンジンの活用や、コミュニティの情報とサンプルプロジェクトを参考にすることが推奨されています。
Swiftで作られたゲーム事例5選
今回はYoutubeで解説されている、Swiftで作られたゲーム事例5選をご紹介します。興味のあるゲームがあれば、ぜひ動画を見ながらチャレンジしてみてください。
今回ご紹介するゲームは以下の通りです。
- 三目並べゲーム
- 単語当てゲーム
- シューティングゲーム
- ジャンプゲーム
- トリビアゲーム
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①三目並べゲーム
動画の内容
「三目並べ」は、二人のプレイヤーがそれぞれのマークを配置し、先に一列を完成させることを目指す簡単なゲームです。
SwiftとXcodeを用いてiOSのこのゲームを開発する方法を初心者向けに学ぶことができます。開発時間はわずか10分以下で、Stack views、enums、UIButtonsなど、様々な技術理解を深めることが可能です。
このチュートリアルでは、StoryboardやUIKitを使用しています。ビデオ内ではソースコードも提示されているため、すぐにゲームを作り始めることができます。
コメント欄より
私は iOS開発について学び始めたばかりですが、これを見るのは素晴らしかったです。
これを作ってくれてありがとう。
このチュートリアルが初心者向けの場合は、プロジェクトを確認しながら速度を落とすとよいでしょう。これをスローモーションで見ることを好む重要な人もいます。
②単語当てゲーム
動画の内容
「単語当てゲーム(ワードル)」とは、世界中で人気がある5文字の英単語を当てるゲームです。
このチュートリアルでは、UIの構築、ロジックの連携、プロジェクトのさまざまな拡張方法を解説してくれています。SwiftとUIKitを用いたゲームの作り方を学びたい方におすすめです。
概要欄には、ソースコードも提示されているので、すぐにゲームを作り始めることができます。
コメント欄より
他のアプリを再現するシリーズも続けてください。楽しかった!
素晴らしい内容であり、ヒントとコツをありがとうございます。私は Swift の初心者で、同じ結果を達成するさまざまな方法を見てきました。
③シューティングゲーム
動画の内容
「シューティングゲーム(スペースインベーダー)」は、タイトーが1978年に開発した世界的ゲームです。
このチュートリアルは全7パートから成り立っており、各パートを進めることで段階的に本格的なゲームを構築することができます。
動画内では、ただゲームを作るだけでなく、「なぜこの実装をするのか」を一つずつ解説してくれます。明快な説明と初心者に寄り添った情報提供により、開発を楽しく進められると評判です。
コメント欄より
これは私が今まで見た中で最高の Xcode チュートリアルです。わかりやすくてシンプルなので今すぐゲームを作りたくなる。
私は本業では iOS と Android の開発者です。ただし、これまで iOS ゲームを作成したことはありません。あなたはすべてを美しく説明しました。
本当に素晴らしい家庭教師です。当然のサブタイトルを獲得しました!
④ジャンプゲーム
動画の内容
「ジャンプゲーム」は、ボールをタップし、障害物を避けながら進んでいく2Dゲームです。
このチュートリアルでは、iOS上で2Dゲームを作成するためのフレームワーク「SpriteKit」を使ったゲームの作り方を学ぶことができます。
その他にも、異なる画面サイズにおけるゲームのインターフェースの作り方、シーンに応じてSKSpriteNode、SKLabelNode、SKShapeNodeなどを追加する方法も学べます。
コメント欄より
あなたは本当に良いです。どうもありがとう
ゲームはとても良いですが、レベルのロックを解除することができません。
⑤トリビアゲーム
動画の内容
トリビアゲームとは「アメリカの35番目の大統領は誰?」といった日常生活では実際には必要ない知識を問うようなゲームです。
このチュートリアルでは、基本的なHello Worldスクリーンから始めて、美しく機能的なトリビアゲームアプリケーションを作成するまでの全過程を紹介してくれています。
一つ一つ丁寧に解説してくれているので、初心者でも問題なく開発を進めることができます。
コメント欄より
詳細なチュートリアルをありがとうございました。素晴らしいチュートリアルで、今後に期待します。
ステファニー、また素晴らしいチュートリアルをありがとう。これまでのところ最高のもので、多くの主要なスキルが詳細に網羅されています。次回もお楽しみに。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、Swiftで作られたゲーム事例5選をご紹介しました。
IDC Japanの最新のレポートによれば、国内のモバイルゲーム市場は2025年までに約2448億8200万円にまで成長すると見込まれています。
その一方で、Swiftを使用したゲーム開発も急速に増えています。Swiftを利用したゲームは、強力なパフォーマンスと直感的な開発環境から、既存のゲームよりもはるかに効率的に開発することが可能です。
Swiftに興味があり、試してみたいという方は、実際にゲーム開発を体験してみてはどうでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!