Kotlin開発の疑問を解決!開発の手順から必要なスキル・勉強法まで

  • URLをコピーしました!
この記事の監修
テルプロ
東京都在住のアプリエンジニア。大学では、ソフトウェア開発の研究に取り組む。長期のエンジニアインターンシップを経て、実務スキルを磨き、現在はフリーランスエンジニアとしても活動中。メインはモバイルアプリ開発。IT関連の記事監修も行い、技術の共有と普及に貢献している。監修実績(レバテックフリーランス / CARRER BIBLE 他)

Kotlinに関心を持つ方の中には、具体的な開発の手順について知りたいと思っている方も多いでしょう。

この記事では、Kotlinアプリケーション開発の手順、外部委託のメリットとデメリット、開発会社の選び方など、網羅的に解説していきます。

本記事を読むことで、Kotlin開発を適切に進めるために必要な知識を身につけることができます。

▼Kotlinについて詳しく知りたい方はこちら

あわせて読みたい
Kotlinとは?最強のAndroid開発プログラミング言語を初心者向けに解説 あなたは、今話題になっているKotlinというプログラミング言語の存在を知っていますか? 現在、デジタル技術は私たちの生活のあらゆる面に浸透しています。従来までは、...
目次

Kotlin開発でできること

Kotlinを使うことで、効果的かつ品質の高いアプリケーション開発が可能になります。

Kotlinの強力なパフォーマンスと優れた生産性を駆使して開発を行うことで、必要な開発時間を大いに節約することが可能です。実際、Kotlinを活用した高品質なアプリケーションは世の中に山ほどあります。

Kotlin開発に経験豊かな企業も多く、UI/UXデザイン、パフォーマンスの最適化、アプリケーションアーキテクチャなど、特定の領域において強みを持つ企業も存在します。

もし開発を依頼する際には、その企業の特性をきちんと理解することが重要です。

▼関連記事

あわせて読みたい
Kotlinにできることって何?5つの活用事例やできないことまで解説! この記事を読んでいる方は、「Kotlinで何ができるか知りたい」と思っているのではないでしょうか。 Kotlinは現在、さまざまな分野で活用されています。しかし、ある程度...

Kotlin開発のために必要なモノとは?

Kotlin開発に取り組むためには、以下の3つが主に必要となります。

  • Kotlin開発のためのハードウェア
  • Kotlinの開発環境
  • ライブラリ・フレームワーク

それぞれ解説します。

Kotlin開発のためのハードウェア

Kotlin開発には、適切なハードウェアが求められます。アプリケーションの構築とテストに必要な十分なストレージと処理能力を持つコンピュータが理想的です。

しかし、最新の高性能ハードウェアを用意する必要は必ずしもありません。

クラウドベースの開発環境を使用することも可能で、それらは使用時間に応じて課金され、Kotlin開発に必要なリソースを提供します。

Kotlinの開発環境

Kotlin開発では、効率的なコーディングを行うための環境が重要です。

ここでは「Android Studio」を強く推奨します。Android StudioはGoogleが提供する無料の統合開発環境で、特にAndroid開発とKotlinに最適化されています。

Android StudioはKotlinのための強力な支援機能を多数搭載しており、コードの自動補完、シンタックスハイライト、エラーチェックといった機能が利用可能です。

ライブラリ・フレームワーク

Kotlin開発におけるライブラリとは、特定の機能を一元化したもので、「状態管理」「ルーティング」「ユーザーインターフェイス」などがあります。

ライブラリを使用することで、必要な機能を容易に呼び出し、実行することが可能になります。

以下に、代表的なライブラリ・フレームワークを紹介します。

ライブラリ・フレームワーク説明
RetrofitHTTP APIをJavaインターフェースに変換するためのライブラリで、Kotlinとの親和性が高いです。
Jetpack Composeetpack ComposeはGoogleが提供するUIフレームワークで、効率的でモダンなUI開発が可能です。
Roomデータ持続性ライブラリで、SQLiteデータベースの抽象レイヤーを提供し、より簡単なデータ管理を実現します。
KlaxonKlaxonはKotlinでJSONを解析するためのライブラリで、簡潔で直感的なAPIを提供します。

これらは一例であり、特定のニーズや要件に合わせて適切なライブラリやフレームワークを選ぶことが重要です。

Kotlin開発に必要な言語は?

Kotlin開発には、その名の通りKotlinという言語が使用されます。

Kotlinは、JetBrainsによって開発された静的型付けされたプログラミング言語で、特にAndroid、JVM、ブラウザ、ネイティブなどのプラットフォームでのアプリ開発に利用されます。

また、サーバーサイド開発にも適しており、その汎用性が高く評価されています。

Kotlinの特性はその生産性、簡潔性、およびパフォーマンスの高さです。読みやすく明快な構文と、Javaになじみのある開発者にとって親和性の高い型システムを持ちます。

これにより、Javaや他の言語の経験がある開発者でも容易に学習することができます。

Kotlinとは?最強のAndroid開発プログラミング言語を初心者向けに解説

個人または独学でもKotlin開発できるのか?

Kotlinは個人でも学習し開発することができます。

ただし、一から自身のアプリケーションを開発しようとすると、特に初めての開発者にとっては多少の難易度が伴います。大規模なKotlinプロジェクトでは、複数の開発者が一緒に作業するのが一般的です。

個々の開発者が独自のプロジェクトを進める際には、豊富なライブラリやパッケージの活用により、複雑な部分をスムーズに実装し、アプリケーションの構築を効率的に進めることが可能です。

より高度なアプリケーションを構築するには、Kotlinという言語の習得や、Kotlinのフレームワークに対する理解を深めることが重要です。

▼実際に個人開発をしている人はたくさんいます。

Kotlin開発の手順

ここからは、Kotlin開発の具体的な手順について解説していきます。

Kotlin開発の手順は主に以下の4つに分けられます。

  1. 構想フェーズ(アイデア出し)
  2. プロトタイプフェーズ(試作)
  3. 実装フェーズ(本格開発)
  4. 運用フェーズ(公開・保守)

それでは詳しくみていきましょう。

①構想フェーズ(アイデア出し)

まず始めに、開発するアプリのアイデアを考えます。

例えば、ショッピングアプリを作りたいと考えたら、どのような機能を含めるべきか(製品リスト、カート、ユーザー評価等)を列挙します。

このフェーズでは、開発するプロジェクトがKotlinで可能か評価し、「要件定義」を作成します。そして、初期の設計を行います。

ここで重要なのは、このアプリがビジネスとして収益を上げる可能性があるかを考えることです。

②プロトタイプフェーズ(試作)

次に、シンプルなアプリ(プロトタイプまたはモックアップ)を作ります。これは、デザインやナビゲーションをテストするためのものです。

この段階では完全な機能を持つ必要はなく、ユーザーインターフェースや操作の流れなどを確認します。

プロトタイプフェーズでは、初期設計に基づいてKotlinで作成したプロトタイプを使い、構想フェーズで思い描いたアイデアが現実的か確認します。

③実装フェーズ(本格開発)

プロトタイプが完成したら、本格的な開発フェーズに入ります。

ここでは、アプリのすべての機能を実装します。例えば、ショッピングアプリの場合、製品のリストを表示し、ユーザーが商品をカートに追加し、レビューを投稿する機能などを作ります。

実装フェーズでは、プロトタイプフェーズで作成したバージョンを、実際の運用に耐えられるパフォーマンスと使いやすさに進化させます。

Kotlinのコードを用いて、構想したサービスやビジネスを具現化するアプリケーションを作成します。

④運用フェーズ(公開・保守)

アプリの実装が完了したら、公開します。そして、ユーザーからのフィードバックに基づいてアップデートを行ったり、バグを修正したりします。

運用フェーズでは、これまでのフェーズで作成したKotlinアプリを実際に運用します。アプリケーションのパフォーマンスのモニタリングと全体的なメンテナンスを行います。

企業がKotlinの開発を行う2つの方法

自社で開発する

自社でKotlin開発を進める場合、エンジニアがKotlin言語に深い知識を持っていることが必須です。

それにはKotlinの基本的な構文だけでなく、Androidのエコシステムやアプリケーションの開発に必要なツール、Android Studioについての理解も必要です。

開発を外注する

自社内にKotlinの専門知識が不足している場合や、より高度なアプリケーションを作成したい場合は、外部の開発パートナーに開発を依頼するのも一つの選択肢です。

開発パートナーはそれぞれ特技や料金体系が異なるので、開発を委託する際には、自社のニーズに合ったパートナーを選ぶことが重要です。

Kotlin開発会社に発注するメリット

自社に開発人材がいなくても開発できる

Kotlinの開発には、Kotlin言語やAndroidエコシステムに深く理解しているエンジニアが必要です。しかし、自社に専門のスキルを持つエンジニアが不在でも、専門的な開発会社に依頼すれば解決できます。

特化した開発会社に依頼すると、多くのプロジェクト経験と既存の実績があるので、信頼感が持てます。これにより、Kotlinを使った高品質なAndroidアプリケーションの開発を支援してもらえます。

Kotlin開発会社に発注するデメリット

予算が高くなる可能性がある

Kotlinの開発を外部の開発パートナーに全て委託すると、コストが高くなることがあります。開発要望が適切に伝わらないと、プロジェクトがスムーズに進行しないこともあります。

高額の予算を設定すれば高機能なAndroidアプリケーションを作ることができますが、その機能が本当に必要かどうかを慎重に評価することが重要です。

予算と必要機能を適切にバランスさせ、開発を進めることが重要です。

Kotlin開発会社の選び方

Kotlin開発会社の選択にあたり、主に4つのポイントが存在します。

  • 開発する目的の明確化
  • 開発企業の専門領域を調査
  • 開発の実績を検証
  • 開発のコストを検討

それぞれ解説します。

開発する目的の明確化

Kotlinで何を構築するのか、どんな成果を目指すのかをはっきりさせることが重要です。Kotlinの豊かな機能を最大限に活用するための戦略を策定することが求められます。

Kotlinの開発には必要な予算が存在しますが、問題解決の手段として「ノーコード」を利用する選択肢もあります。開発プロジェクトに着手するべきかは慎重に判断しましょう。

開発企業の専門領域を調査

Kotlin開発会社それぞれに専門性や得意分野が存在します。Android開発を主に行う会社、UI/UXデザインに特化した会社など、あなたが開発したいアプリケーションに最適な会社は変わります。

開発の実績を検証

各開発会社の専門領域と開発実績を比較し、開発会社の選定を慎重に行うことで、会社間の不一致を避けることが可能です。同様のプロダクトを開発している会社を選択することで、より安心感を得られます。

開発のコストを検討

開発費用は各会社によって異なりますが、Kotlin開発には一定の投資が必要です。具体的な実装内容や目標を明示することで、適切な予算設定が可能となります。

Kotlin開発会社に発注する際の注意点

開発会社に全てを任せない

全てを開発会社に任せてしまうと、理想と現実の間にズレが生じることがあります。開発会社はKotlinに詳しいですが、あなたのビジネスニーズまで完全に理解しているわけではありません。

細部までの具体的な提案が開発側には必要です。

開発側にとっては詳細な指示や提案は非常に助けになります。開発プロセスの中で最も避けたいのは、途中での仕様変更です。

発注者側から見れば簡単な変更でも、開発側では一からコードを書き直す必要がある場合があります。

そのため、「開発会社に全てを任せない」というのは重要なポイントです。発注側が持つビジョンや要望を具体的に、明確に伝えることで、開発側も効率的に作業を進めることができます。

Kotlinを使ったアプリ開発に強い会社5選

以下の記事では、Kotlinを使ったアプリ開発に強い会社を5社にピックアップして紹介しています。

興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

あわせて読みたい
【2024年版】Kotlinを使ったアプリ開発に強い会社5選 転職や新卒就職を考えている方の中には、「Kotlinを活用したアプリ開発に強い企業を知りたい」と思っている方がいるかもしれません。 現在の働き方のトレンドは、終身雇...

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、Kotlinを活用したアプリ開発の方法を、開発者と企業の視点から詳しく解説しました。

開発に際してはミスを避けたいものです。明確な目的設定と課題の理解を通じて、適切な開発方法を選び進めていきましょう。

本記事が、Kotlinを用いたアプリ開発を検討している方の参考になっていれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事の監修者

テルプロのアバター テルプロ アプリエンジニア

東京都在住のアプリエンジニア。大学では、ソフトウェア開発の研究に取り組む。長期のエンジニアインターンシップを経て、実務スキルを磨き、現在はフリーランスエンジニアとしても活動中。主にモバイルアプリの開発に従事しており、プロジェクトに深く関わっている。IT関連の記事監修も行い、技術の共有と普及に貢献している。

目次