Sensor Towerのデータによれば、2022年の世界中でのApp StoreとGoogle Playストアにおけるアプリのダウンロード件数は合計369億件を超えました。
その中でも注目すべきは、近年急速に普及しているプログラミング言語「Kotlin」を使用したアプリケーションの数の増加です。
Kotlinの採用により、従来のJavaでは困難な革新的なアプリケーションが次々と生み出されています。
そこで今回は、Kotlinを活用した素晴らしいアプリケーション事例10選をご紹介します!
Kotlinでアプリを作る3つの魅力
アプリ事例を紹介する前に、Kotlinでアプリを作る魅力について触れておきます。Kotlinでアプリを開発する魅力は、どういったところにあるのでしょうか?
ここでは、その魅力を3つピックアップして紹介します。
- 高性能でフレキシブルなアプリ開発が可能
- 充実した学習資源
- 初学者にも学びやすい言語
それぞれ解説します。
高性能で柔軟なアプリ開発が可能
Kotlinでアプリを開発する最大の特長は、その高性能で柔軟なアプリ開発能力です。
Kotlinは、JetBrainsにより開発され、特にAndroidデバイス向けのアプリ開発に力を入れています。それため、Kotlinを使用すれば、高性能かつフレキシブルなAndroidアプリの制作が可能です。
加えて、Kotlinはシンプルかつ直感的なコードが特徴的で、エラーが少なく、コードの保守性が高いというメリットがあります。
充実した学習資源
Kotlinには豊富な学習リソースが揃っています。JetBrainsの公式ドキュメント、オンライン教育コース、Q&Aサイト、チュートリアルなど、様々な情報が提供されています。
公式が無料で提供する「Kotlin Koans」という学習ツールを使えば、自分のペースでKotlinの基本的な文法やプログラミングスキルを身につけることができます。
初学者にも学びやすい言語
Kotlinは、その直感的な構文と安全性の高さから、初めてプログラミングに取り組む人でも手軽に学ぶことができます。
「Android Studio」という開発環境も提供されており、コードの自動補完機能やエラーチェック機能などが開発をサポートしています。
この初学者でも取り組みやすい点が、Kotlinが開発者から広く支持されている理由の一つです。まだKotlinに触れたことがない方でも、この魅力を感じながら始めてみてはいかがでしょうか。
Kotlinで作られたアプリ事例10選
それでは、Kotlinで開発されたアプリ事例10選をご紹介します。
今回ご紹介するアプリは以下の通りです。
- Trello – プロジェクト管理アプリ
- Coursera – オンライン学習アプリ
- Evernote – メモアプリ
- Pinterest – 画像共有・検索アプリ
- Uber – ライドシェアアプリ
- Basecamp 3 – タスク共有アプリ
- Slack – チームコミュニケーションアプリ
- Square – POS・決済アプリ
- Tinder – マッチングアプリ
- Netflix – 映画・ドラマ配信アプリ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①Trello – プロジェクト管理アプリ
「Trello」は、個人やチームのプロジェクト管理を行うためのアプリです。
Trelloでは、ボードとカードを使ってタスクを視覚的に管理することができます。それぞれのカードには詳細や期限、担当者などを設定でき、プロジェクトの進行状況を一目で確認できます。
②Coursera – オンライン学習アプリ
「Coursera」は、世界の一流大学や教育機関から学べるオンライン教育プラットフォームです。
Courseraを使用すれば、ビジネスから科学、アートまで、幅広い分野のコースを自分のペースで学ぶことが可能です。
③Evernote – メモアプリ
「Evernote」は、ノートを取るため、そしてアイデアを整理するためのアプリです。
Evernoteを使用すると、テキストノートから写真、リスト、音声メモまで、様々な形式のノートを作成できます。また、全てのノートはクラウド上で同期され、どのデバイスからでもアクセス可能です。
④Pinterest – 画像共有・検索アプリ
「Pinterest」は、画像を共有したり、自分だけのボードを作成してアイデアを集めたりすることができるアプリです。
Pinterestでは、料理のレシピからDIYのアイデア、旅行のインスピレーションまで、あらゆるカテゴリーの画像や情報を見つけることができます。
⑤Uber – ライドシェアリングアプリ
「Uber」は、世界中の都市で利用できるライドシェアアプリです。
Uberを使えば、スマートフォンで簡単に車を呼び出すことができ、クレジットカード情報を登録していれば自動的に料金が引き落とされるので、現金を持つ必要がありません。
⑥Basecamp 3 – タスク共有アプリ
「Basecamp 3」は、プロジェクト管理とチームコミュニケーションを一つにまとめたアプリです。
各プロジェクトのタスク管理、スケジュール管理、ドキュメント共有、コミュニケーションなど、プロジェクトに関わる全ての要素を一つの場所で管理することができます。
⑦Slack – チームコミュニケーションアプリ
「Slack」は、チーム内でのコミュニケーションを円滑にするためのツールです。
Slackでは、メッセージをチャンネルに分けて整理することができます。これにより、プロジェクト、トピック、チームごとに会話を分けることが可能で、情報の検索も容易です。
⑧Square – POS・決済アプリ
「Square」は、スマートフォンやタブレットを使ってクレジットカード決済を受け付けることができるアプリです。小規模から中規模のビジネスオーナーにとって手軽に利用でき、レジ代わりに使うことも可能です。
⑨Tinder – マッチングアプリ
「Tinder」は、全世界で利用者数が最も多いとされるデーティングアプリです。プロフィールの画像をスワイプするだけの簡単な操作で、気に入った相手とマッチングし、メッセージのやり取りが可能です。
⑩Netflix – 映画・ドラマ配信アプリ
「Netflix」は、映画やドラマ、アニメなど、幅広いジャンルの映像作品をストリーミングで視聴することができるアプリです。オリジナル作品も多数配信されており、いつでもどこでも視聴可能です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、Kotlinで作られたアプリ事例10選をご紹介しました。
IDC Japanの最新のレポートによれば、国内のモバイルアプリケーション市場は2025年までに約2448億8200万円にまで成長すると見込まれています。
その一方で、Kotlinを使用したアプリ開発も急速に増えています。Kotlinを利用したアプリは、その強力なパフォーマンスと直感的な言語設計から、既存のアプリよりも効率的に開発することが可能です。
Kotlinに興味があり、試してみたいという方は、ぜひ実際にアプリ開発を体験してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!