Sensor Towerによると、2022年の世界のApp StoreとGoogle Playストアでのアプリのダウンロード件数は369億件に達しました。
アプリ開発の世界ではFlutterへの関心が高まっており、Flutterを用いたアプリも増加傾向にあります。
クロスプラットフォーム性や高性能なUI作成といったFlutterの特性が、スマートフォンのアプリ開発で広く活用されており、従来の開発手法では実現困難だった革新的なアプリケーションを生み出しています。
そこで今回は、Flutterで作られたアプリ事例10選をご紹介していきます!
Flutterでアプリを作る3つの魅力
アプリ事例を紹介する前に、Flutterでアプリを作る魅力について触れておきます。具体的にFlutterでアプリを作る魅力はどんな点にあるのでしょうか?
ここでは、その魅力を3つにピックアップして紹介します。
- 開発の手間を省きながら高品質なアプリが制作可能
- 学習資源が充実している
- 手軽さと高度な機能性を両立
それぞれ解説します。
開発の手間を省きながら高品質なアプリが制作可能
Flutterでアプリを作る最大の魅力は、その開発効率と高品質な成果物です。
複数のプラットフォームに対応するアプリを開発するために、それぞれ個別の開発環境を設ける必要がなく、Flutter一つでiOSもAndroidもカバーすることが可能です。
豊富なウィジェットと、使いやすいUIを提供するための高度な機能を備えています。これらの特性を活かせば、自身の目標に合わせたFlutterアプリを効率的に開発し、一元管理が可能です。
学習資源が充実している
Flutterアプリ開発には、情報共有や学習のためのリソースが豊富にあります。
具体的に言えば、コミュニティによる質問回答サイトや、Flutterの公式ドキュメント、YouTubeのチュートリアルなど、様々な形で情報が共有されています。
これらのリソースを活用することで、自分のペースでFlutterアプリ開発のスキルを向上できます。
手軽さと高度な機能性を両立
Flutterは無料で使用できるため、開始するハードルが低いという大きなメリットがあります。
一つのコードベースで複数のプラットフォームに対応したアプリを開発できるため、開発者としての生産性を向上させることができます。
この手軽さと高度な機能性のバランスが、Flutterが開発者から広く支持される理由の一つです。まだFlutterに触れたことがない方でも、すぐに始めることが可能です。
Flutterで作られたアプリ事例10選
それでは、Flutterで作られたアプリ事例10選をご紹介していきます。
今回ご紹介するアプリは以下の通りです。
- Google Ads – 広告管理アプリ
- Google Assistant – アシスタントアプリ
- Xianyu by Alibaba – フリマアプリ
- My BMW App – BMW公式アプリ
- ahamo – NTTドコモ公式アプリ
- Green – 転職アプリ
- じゃらん – 宿・ホテル検索/予約アプリ
- テニスベア – 空きコート検索アプリ
- youbride – 婚活アプリ
- tents – キャンプ・地図記録アプリ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①Google Ads – 広告管理アプリ
「Google Ads」は、広告キャンペーンの手軽な管理ツールです。
出先でも手軽に広告パフォーマンスをチェックしたり、予算やキーワード、広告自体の調整が可能です。Googleが提供する最適化スコアを参照して、広告効果の見直しや改善もできます。
重要な通知はリアルタイムで届くので、すぐに問題に対処できます。専門家との相談やサポートを利用することもできます。広告管理を一手に引き受け、ビジネスの成功に貢献する便利なアプリと言えます。
②Google Assistant – アシスタントアプリ
「Google Assistant」は、パーソナルアシスタントとも言えるモバイルアプリです。
電話をかけたり、メッセージやメールを送ったり、リマインダーやカレンダーの予定を設定したりと、日常生活のさまざまなタスクを支援してくれます。
音楽の再生やナビゲーション、あらゆる質問に対応しています。マイクアイコンを押すか、文字を入力することで利用でき、人々のライフスタイルをより便利で効率的にするアプリです。
③Xianyu by Alibaba – フリマアプリ
「Xianyu by Alibaba」は、アリババグループが提供する中古品取引プラットフォームです。中古品市場の複雑さを解決するために、このアプリは独自の機能を提供し、ユーザーの様々なニーズに応えます。
アリババグループの電子商取引システムを基盤にして構築されており、そのプレゼンテーション層とサービス層を使って、より速く、より柔軟な研究開発が可能となっています。
これにより、ユーザーは安心して中古品の売買を行うことができます。
④My BMW App – BMW公式アプリ
「My BMW App」は、スマートフォンをBMWの遠隔操作ツールに変えるアプリです。
アプリを開けば、BMWのステータスをリアルタイムで確認したり、各種リモート機能を使うことができます。ドライブルートの計画やサービス予約も手軽に行えます。また、BMWの世界からの最新情報やストーリーも提供します。
これ一つでBMWの操作をもっと便利に、もっと楽しくします。車を持っていなくてもデモモードで体験可能で、機能は随時アップグレードされます。
⑤ahamo – NTTドコモ公式アプリ
「ahamo(アハモ)」は、スマートフォンの利用をシームレスにサポートするアプリです。
手続きや出荷状況を簡単に確認でき、スマホの開通手続きも手間なく行えます。利用料金や毎日のデータ使用量を視覚化し、その使い方を一目で把握できます。
データが足りなくなった場合は、すぐにチャージが可能で、いつでも安心して使用できます。分からないことや問題が生じた場合には、気軽にチャットで相談できるため、ユーザーサポートも万全です。
⑥Green – 転職アプリ
「Green(グリーン)」は、ベンチャー企業から優良企業まで28,000件以上の求人を掲載している求人アプリです。
特徴は、直接企業の担当者に会って事前に会社の理解を深めることができ、その上で正式に応募することが可能な点です。企業の担当者と直接やり取りできるので、具体的な情報を早期に得られます
企業の事業内容や雰囲気がわかる写真なども提供されており、応募前の事前リサーチに役立ちます。
⑦じゃらん – 宿・ホテル検索/予約アプリ
「じゃらん」は、旅行先の宿泊施設を手軽に検索し予約できるiPhoneアプリです。
26,000軒以上の施設と多数の宿泊プランから選べます。旅行の特集や宿名、温泉、予算などから検索が可能で、急な出張や終電を逃した時にも役立つ「今夜の宿」機能があります。
気になる施設をクリップしたり、レビューを確認したり、旅行先のレジャー・アクティビティを探すことも可能です。さらに、3D TouchやApple Payにも対応しており、使い勝手の良さにも注目です。
⑧テニスベア – 空きコート検索アプリ
「テニスベア」は、テニスプレイヤー向けのサポートアプリです。
全国のテニスコートの利用可能な時間帯をリアルタイムで確認できます。都市の公営から民営まで、さまざまなテニスコートの空き状況を手軽に検索でき、自治体ごとの予約方法まとめも揃っています。
さらに、自分のレベルや都合に合わせてテニスイベントや大会に参加することができます。気の合う仲間との練習やサークル同士の試合など、さまざまなイベントを検索し、参加することが可能です。
⑨youbride – 婚活アプリ
「youbride(ユーブライド)」は、真剣な婚活をサポートするマッチングアプリです。過去5年間で11,235名の成婚者数を誇り、30代を中心に幅広い年齢層から利用されています。
主な特徴としては、価値観や結婚観に基づくマッチング機能があり、自分のタイミングでパートナー探しをすることができます。また、プライバシーに配慮した機能も充実しており、氏名の公開や相手への写真公開はユーザーがコントロールできます。
これまでマッチングアプリを使ったことがない方や、安心して出会いたい方にもおすすめで、自分のペースで、気軽に婚活を始めることができます。
⑩tents – キャンプ・地図記録アプリ
「tents(テンツ)」はキャンプ活動の記録を管理しやすくするアプリです。あなたのキャンプ体験を写真付きで記録し、その情報をもとにあなただけのキャンプ地図を作成します。
行ったキャンプ場の県に色がつき一目で分かる機能や、キャンプに行った回数が月単位でグラフに表示される機能があります。これにより、何月に何回キャンプに行ったかを一目で振り返ることができます。
このアプリはキャンプ好きの開発者さんによって作られ、キャンプ好きの方々の意見を取り入れながら開発されました。公式サイトはなかったので、tentsの公式Twitterを掲載しておきます。
余談:Flutter製のアプリかどうかを見分ける方法
さまざまなアプリがFlutterで作られていることがわかりましたね。ところで、このアプリはFlutter製のアプリかどうかを見分ける方法があることをご存知でしたか?
実は簡単に見分ける方法があるんです。ソースはこちら。
「3本指」でスワイプすると通常の3倍の速度でスワイプできるということです。やはり、Flutterの開発元であるGoogleは遊び心がありますね。
興味のある方はぜひ、今回紹介したようなアプリで試してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、Flutterで作られたアプリ事例10選をご紹介しました。
IDC Japanの最新のレポートによれば、国内のモバイルアプリケーション市場は2025年までに約2448億8200万円にまで成長すると見込まれています。
その一方で、Flutterを使用したアプリ開発も急速に増えています。Flutterを利用したアプリは、優れたクロスプラットフォーム対応性から、既存のアプリよりもはるかに効率的に開発することが可能です。
Flutterに興味があり、試してみたいという方は、ぜひ実際にアプリ開発を体験してみてください。
実際にFlutterの開発をしてみたいけど学習の方法が分からない方や、現在Flutterの勉強中の方には、
私も実際使っているおすすめのUdemyの動画をまとめてる記事もありますので良ければ参考にして頂ければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!