スマートフォンの普及に伴い、アプリ開発の需要も年々高まっています。そのため、「Kotlinをマスターしたい、学びたい」と考える人も増えているのではないでしょうか?
そんな方に最適な学習方法が、「書籍を通じてKotlinを学ぶ」という方法です。
書籍を使用した学習には、次の3つのメリットがあります。
- 大量の情報が網羅され、組織的に学べる
- 業界のエキスパートによる信憑性の高い知識が得られる
- 学びながら直接書籍にメモを記入できる
ここでは、Kotlinの学習に適した書籍を探している方のために、FunDev編集部が厳選した「Kotlin学習に最適な本3冊」をランキング形式でお届けします。
本を選ぶ際の3つのポイント
現在、Kotlinについて記述した書籍は数多く出版されていますが、その全てが良書であるわけではありません。漫然と書籍を選ぶと、必要な情報が手に入らず、時間を浪費する危険があります。
それでは、自分自身に最適な良書をどのように選べばいいのでしょうか?
以下に、書籍選びの3つの重要なポイントを紹介します。
- 自分のレベルに合った書籍を選ぶ
- 口コミを参考にする
- 書店で試し読みをしてみる
それぞれ説明します。
自分のレベルに合った書籍を選ぶ
自分のスキルレベルに適した書籍を選ぶことは、有用な情報を効果的に取得するために不可欠です。
この記事では、Kotlinを初めて学ぶ方や中級者向けに、FunDev編集部が厳選した本を3冊ご紹介します。
口コミを参考にする
高評価のユーザーレビューを持つ書籍は、質が高い傾向にあります。レビューを見ることで、実際に書籍を読んだ人々のフィードバックを得て、内容の具体的な理解を深めることができます。
FunDev編集部が推奨する「やさしいKotlin入門」は、口コミが4以上と高く評価されている書籍です。
Amazonや読者レビューなどの口コミサイトを参考にしてみてください。
書店で試し読みをしてみる
書店で書籍を手に取り、一部を読むことで、書籍選びで失敗するリスクを抑えることができます。
ベストセラーであったり、口コミが良い書籍であっても、その内容が自分にとって最適かどうかは、実際に読んでみないと判断できません。
インターネット購入に比べて少し手間がかかりますが、失敗を避けたい方には最適な手段と言えます。
Kotlinは頻繁にアップデートされる言語なので、古い情報は役に立たないことがあります。書籍の内容が現在の開発環境に役立つかどうかを確認するためにも、書店で試読することは非常に重要です。
本の紹介を見る前に
この記事では、各書籍のレビューと、それらのレビューの出典となるURLを掲載しています。レビューを読み、興味を引かれた書籍がある場合は、URLから他の読者のレビューも確認してみてください。
ただし、書籍を単に購入して試し読みするのも一つの方法ですが、書籍にはそれなりのコストがかかり、読むのにも一定の時間が必要です。
タイトルや一部のレビュー、その時の気分だけで衝動的に購入しないよう注意しましょう。
購入後に「思ってたのと違った」と感じた場合、時間とお金が無駄になってしまいます。Kotlinの学習への熱意は重要ですが、自分に合った書籍を選ぶことで、より効果的に学習を進めることができます。
それでは、Kotlin学習に最適な本3冊をランキング形式でご紹介します!
Kotlin学習におすすめの本ランキング3選
1位:やさしいKotlin入門
内容
初めてプログラミングを学ぶ方や、Kotlinの基礎を理解したい方に最適な入門書です。この本はKotlinに特化しており、Javaとの比較などがないので、Kotlinを学び始める際の混乱を防ぎます。
ただし、この本は本当に「易しい」初心者向けなので、アプリ開発までのスキルを獲得するためには不十分です。Kotlinの基本的な楽しさを知ることや、より高度な本やウェブ上のサンプルコードを理解するための基礎知識を得る目的で使用するのが良いでしょう。
既に他のプログラミング言語を習得している方にとっては、内容がやや薄く感じられるかもしれません。
読者レビュー
前半と後半(javaと共通する部分とKotlinならではの部分)に分けたときに、前半はオブジェクト指向言語を理解していない方向けの良書であることは間違いない。
一本で後半は、不親切でわかりづらい&&このようなレビューをあげたくなってしまう、内容になっている。
amazon.co.jp 口コミより
後半は説明に飽きたのか、参考にする書籍(スッキリわかるjava入門 等)がなかったからなのか、不親切でわかりづらい部分が目立つ。またオリジナルな内容を考えてくださった著者の内容を出版会社が推敲できていない(やっつけ仕事をしている)のか、構成がわかりづらい。
後半の分かりづらさ故、出版会社に対する憤りを禁じえないが、一方で2022年5月時点でKotlinの初歩を学ぶためにはこの書籍を買うしかないのも事実。
憤る覚悟で購入するならば、後悔はない良書であることは間違いない。
※ぜひ後半を修正してほしいです。
本書は、これから人気が出てくるJavaの進化系言語ことりんの入門書です。
この本では、Javaとの関連でことりんを説明せずにことりんだけで解説しています。趣味でプログラミングを楽しんでいる人には、最適の入門書です。
しかし、ことりんが初めて!というプログラミング初心者には、この言語の特異性や日本語の資料の少なさで、ちょっと難しいかもしれません。まあ、良書です。
しかし、良書なのですが、まだ1版だけしか刷られていおらず数か所、間違いの記述があります。(HPで訂正されています。)
ことりん、簡単で超ハイレベルなプログラムが組めます。
今すぐに勉強しましょう。解説書と言うより、リファレンスを読んでいるようで、数学の授業みたいな堅苦しい文章を反芻しながら読み進んでいくうちに数日前に読んだことを忘れてしまう感じ。
amazon.co.jp 口コミより
「既に述べたように〜」という記述に、あれ?そうだっけ、どこだったかなぁとページを遡ったり…
逆引き的な使い方の方がよいのかもしれません。
avascriptはある程度わかるので、配列あたりまではペラペラめくる程度でしたが、SET関数がでてきたあたりから非常にためになり、しっかりクラスや継承がなんなのか理解できました。是非音読するといいでしょうw
amazon.co.jp 口コミより
が、使うのはwebアプリのTry Kotlinで、AndroidStudioの勉強の方ではあんまり役にはたちませんでした。
それとできればkindleでも出してほしいですね。
2位:Kotlinスタートブック
内容
この本は、既にAndroidアプリ開発の経験があり、Javaに習熟したエンジニア向けに作られています。プログラミング用語が頻繁に出てくるため、Javaの経験がない読者には難しいかもしれません。
JavaとKotlinの違いや共通点が具体的に提示されているので、Javaの経験者はスムーズにKotlinの学習を進めることができます。そのため、JavaとAndroidアプリ開発の経験がある方には強くおすすめします。
読者レビュー
Androidアプリを個人で作成する過程で、
Kotlinの基礎知識及び逆引き的に利用しようと思い、購入しました。本書でAndroidアプリをゼロから作成するのは困難かなと思います。
AndroidアプリをKotlinで作っていく過程で、
こういうことしたいときにどうやって書くんだっけ?や、
もっときれいに書くにはどうすれば良いのか?といった場面では使用できるかと思います。
あとは純粋にKotlinという言語を学びたい方にも良いかと。Androidアプリを制作している企業でも参考書として置いてあると聞いたことがありますし、
amazon.co.jp 口コミより
参考書として持っておいても損はしないかと思います。
少し情報が古く実用的でない部分もあるので☆4としてます。
Kotlinについて「紹介」をしている本で、正しく上手な使い方を学べる本ではなかったです。
amazon.co.jp 口コミより
「こんなことやあんなことができる」を学習するにはいい本ですが、Kotlinを用いてどのように書くのが正解なのかのベストプラクティスがあまり書いていません。
例えばどう書くのがメモリ使用量が少ないとか、安全だとか、処理が早いとか、どう書くべきとかとういう内容がほぼありません。こんなこともあんなこともできると、紹介のみです。
Kotlinで色んなことができることは分かりましたが、それをどうどのように活用できるかについては内容が少なく、痒いところに手が届かない感じです。
Viewをbindingする時(findViewById)に、Kotlinの拡張関数のlazyを使う方法を紹介していますが、どのタイミングで初期化が行われるのか、いつ破棄されるのか等、説明がありません。モバイル開発ではライフサイクルが重要なので、本当に安全なのか使って良いのかとても気になりました。ネットで調べたらlazyを使う方法はメモリリークの危険性があるようです(https://discuss.kotlinlang.org/t/pros-cons-of-android-view-access-strategies/3160)。
これは一例ですが、全体的にもっとセキュリティ、パフォマンスを考慮したことが書いてあったら良かったと思いました。
Java未経験のプログラミング初学者です。
amazon.co.jp 口コミより
2019年4月現在では、第2部まではスッキリ読めていまでも使用できます。ここまでは星5です。3部についてですが、内容が古くなってしまいそのままではエラーになってしまいます。サンプルプログラミングのプロジェクトはuse androidx artifactsのチェックをオンにすることと、EspressoライブラリやRunnerライブラリが最初から入っているのでそれについては追記しない事。あと、android.support関連のライブラリについてはandroidxのものを入れるようにする事で、ギリギリ読めるようになります。最初はAndroidStudioに馴染みがなければハマってしまうでしょう。17章あたりも大事なことが書いてあるので3部も飛ばせないと思います。一度ハマって原因を調べた結果、理由がわかり読めるようになる。そんな感じでした。
3位:Kotlinイン・アクション
内容
Kotlinの開発者による参考書で、Kotlinの内部動作について詳細に解説しています。この本を読むことで、「なぜこのように動作するのか?」という疑問が解消されます。
サンプルコードが先に紹介され、その後で詳しく解説されるスタイルのため、すでに多くのコードを書いた経験がある人にとっては理解しやすいです。
内容はやや難易度が高く、Kotlinの初心者には挑戦的かもしれませんが、Javaなど他のプログラミング言語に熟練している人は問題なく読み進められるでしょう。
読者レビュー
プログラム初心者用の入門書ではなく、Javaでの開発経験豊富なエンジニアが、シンプルに開発できる言語を探している際に適している書籍だと思います。更に言えば、ScalaやGoなど、最近流行りのシンプルなコンパイル言語を軽く流してパラダイムシフトしておくと、一層分かりやすいでしょう。
amazon.co.jp 口コミより
先にコードを見せて後に解説というパターンが多いですが、他言語経験者ならこの方が手っ取り早く分かりやすいです。言語仕様を知り尽くした著者・訳者の為、信頼性のある情報が、適切な表現かつ丁寧に解説されており、無駄な時間が省けます。
言語開発者が自ら解説書を出すという、「 プログラミング言語C 」時代からの伝統に則ったバイブル。
amazon.co.jp 口コミより
[総評]
簡潔さをアピールするためか「いきなり省略形を書いて後から解説」のような、初見では理解しにくい構成が多めです。
言語開発者ゆえに「Kotlinを知らない状態」を想像しきれなかったのだと思います。
[各論]
tailrecの話がなかったり演算子規約の話が7章と11章に分かれていたりと、リファレンス書としても系統だっているとは言い難いです。
言語の内部動作などの話は一見価値がありそうですが、残念ながらKoltin1.0対応なので多くはJava6上での話になっています。
最終章のDSLについては、省略の原理を知らないとDSLで書かれたコードが読めないので、本書が全く無価値ということはないと思います。星4つというのはDSLの部分を評価してのものです。
型推論はKotlinの長所ですが、説明する相手(人間)は何型かまだ知らないのですから、解説書では型を省略しないで欲しいと、本書に限ったことではないですが、感じました。
kotlinのバイブル的存在と聞いて購入。
amazon.co.jp 口コミより
多少Javaを使ったことがあるから大丈夫かなとたかをくくっていましたが、思ったより「この程度わかるよね?」感が強いです。ですので、まだ良い本かどうかを判断できる段階にまで達してません。
理解できるよう頑張ろうと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、Kotlin学習に役立つ3つの書籍をピックアップし、それぞれの特徴をランキング形式で紹介しました。これらの書籍を駆使してKotlinの学習を進めることで、より深い知識を得ることができます。
KotlinはAndroidの主要開発言語であり、Javaと共に使われるケースが多く、その重要性はますます増しています。これからも多くのアプリ開発で活用されるスキルと言えるでしょう。
この記事を参考に、自身の学習スタイルに最適なKotlinの書籍を見つけてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!