近年のスマートフォンの普及により、Flutterはモバイルアプリ開発に不可欠な存在になってきました。それに伴い、「Flutterを理解したい、学びたい」と考える方も増えてきたのではないでしょうか?
そのような方にピッタリな学習方法は、「本でFlutterを学ぶ」ということです。
本を活用する学習には、次の3つの利点があります。
- 豊富な情報が網羅されている
- 専門家による信頼性の高い内容
- 自分のメモを直接本に記録できる
今回は、本を通してFlutterを学びたいと思った方のために、FunDev編集部が厳選した「Flutter学習におすすめの本5冊」をランキング形式でご紹介します。
本を選ぶ際の3つのポイント
世の中にはFlutter関連の書籍が多く存在しますが、全ての本が良書であるとは限りません。むやみに本を選んでしまうと、自分の求める情報を得られず、時間を無駄にしてしまうリスクがあります。
どうすれば自分にあった良書を選ぶことができるのでしょうか?
ここで推奨する講座選びのポイントは以下の3つです。
- 自分のレベルに合った本を選ぶ
- 口コミを参考にする
- 本屋で試し読みしてみる
それぞれ説明します。
自分のレベルに合った本を選ぶ
自分のレベルに適した本を選ぶということは、失敗を防ぐ上で非常に重要です。この記事では、Flutterを始めたばかり、始めようとしている初心者〜中級者におすすめの本を5冊ご紹介します。
口コミを参考にする
口コミの評判が良い本は、良書である可能性が高いです。口コミを参照すれば、実際に読んだ人の意見を見ることができ、具体的な内容を理解しやすくなります。
今回FunDev編集部が推奨した「マルチプラットフォーム対応 最新フレームワーク Flutter3 入門」は口コミ評価が4以上と、非常に評判の良い本です。
Amazonのレビューや、読者レビューなどの口コミサイトを参考にしてみてください。
本屋で試し読みしてみる
書店で実際に本を手に取り、少し読んでみることは、本選びで最も失敗する確率を低くする方法です。
ベストセラーや評判の良い本であっても、それが自分に合っているかどうかは、実際に読んでみなければ分かりません。ネット購入よりは手間がかかりますが、絶対に失敗したくない方にとっては、最も理にかなった方法だと言えます。
Flutterは更新の早いフレームワークです。古いものだと参考にならないものもあるので、実際の開発で使えるのかどうかを確認するという意味でも、本屋で試し読みしてみることは大切です。
本の紹介を見る前に
この記事では、それぞれの本に対するレビューと、そのレビューの引用元となるURLを掲載しています。レビューを見て、興味を持った本があれば、URLから他の読者のレビューもチェックしてみてください。
ただ、とりあえず購入して読んでみるのも一つの手段ですが、本は価格もそれなりにしますし、読むのにも時間が必要です。題名や一部のレビュー、その時の気分で衝動買いをしないように注意しましょう。
買ってから「これは違った」と感じるのは、時間とお金の無駄になってしまいます。Flutterを学びたいという意欲は大切ですが、自分に合った本を選ぶことで、より効率的に学習を進めることができます。
それでは、Flutter学習におすすめしたい本5冊をランキング形式でご紹介していきます!
Flutter学習におすすめの本ランキング5選
1位:プラットフォーム対応 最新フレームワーク Flutter3 入門
内容
本書は、Googleの開発したクロス開発フレームワーク「Flutter」のインストールから、アプリ開発に必要な機能をひと通り解説した入門書です。この書籍は、Flutter3の学習に適した日本語の本で、比較的新しい情報を含んでいるため、本に従って作業を進めても問題が発生しにくいと評価されています。
読者レビュー
ただ、基本的なことについては網羅しているように感じます。一度この書籍で学習した後に辞書替わりとしては十分使える内容だとは思います。
amazon.co.jp 口コミより
ちょうどFlutterとFirebaseを使ったアプリ開発を着手していた為、大変参考になりました。
amazon.co.jp 口コミより
開発環境構築から始まり、最新バージョンのFlutter3について丁寧に解説され、巻末にはDartの説明もありますので初心者でも順を追って進めていけばサンプル程度のアプリ開発は可能です。
JavaやSwiftやC#やPythonなど近代的オブジェクト指向言語を使ったシステム開発経験者であれば、Dart解説は軽く確認程度で、すぐにでも実践レベルのFlutterでのモバイル・アプリ開発が可能になると思います。
HTML、CSS、JavaScript、PHPと学習してきて、Flutterの勉強を開始しました。
この書籍は既にflutterに触れたことのある、やや中級者向けの内容です。まず、基本的なプログラミング用語や文法を理解できていないと読むのがしんどいです。
amazon.co.jp 口コミより
”すべてのウィジェットは、「Widget」というクラスのサブクラスとして用意されています。このWidgetのサブクラスのインスタンスを生成し、MaterialAppに組み込んでreturnすると、それがこのStatelessWidgetクラス(MyAppクラス)のウィジェットとして画面に組み込まれ表示されるのです”
こんな感じの文章が続きます。インスタンス?サブクラス?ウィジェット?メソッド?クラス?オブジェクト?みたいな感じになります。
2位:基礎から学ぶ Flutter
内容
本書は、Googleが開発したUIツールキット「Flutter」について、基本からの応用まで丁寧に解説された1冊です。開発環境の構築からDartの基本はもちろん、内部構造やパフォーマンスチューニングなどについても詳しく解説されています。Flutter開発に必要な技術が網羅されているので、初心者に最適です。
読者レビュー
動かないものもありますし、書き方が古くなった?ものもあり、自分で補完しながら学んでいます。自分でFlutterの公式ドキュメントやその他の情報を調べながら進めることができるので、エンジニアあるあるな自分で調べる能力を身につけながら学べるのでこれはこれでいいのかなと。ライフサイクルや、Flutterの構造周りをきちんと書いてくれているので、概念からしっかり確認できるので助かっています。
amazon.co.jp 口コミより
低評価のレビューは主にプログラミング初学者がこれでモバイルアプリ開発を学ぶのは無理というものだが、表紙をめくるとはじめから初学者に向けたものではないと書いてある。
amazon.co.jp 口コミより
内容についてはウィジェットの扱い方の基礎、よく使うウィジェットのスクリーンショット付きのプロパティ説明、BLoCパターンといったデザインパターン、テスト手法など良くまとまっていると思う。コードは断片なのでそこを補完して考えられる程度の経験は必要。
業務などで日頃プログラミングをしている人が新たにFlutterを学びたいときのとっかかりとしては十分使える本だと感じた。
フロントエンド歴10年でフリーランスとして活躍している者の視点でレビューすると
(まだ途中までしか読んでいないです)良い点:
・Flutterの本としては基本的な技術は一通り書いてある
・Flutterの本が少ないので貴重な一冊である
・サンプルの数が豊富(もちろんFlutter)それなりに役に立ちそうです。
悪い点:
amazon.co.jp 口コミより
・サンプルに動かない物がある(Flutterのバージョンのせいかな?materialのライブラリのバージョンがかみあってないと動かなかったりする)
→ ある程度の経験がないと参考書が悪いと思ってしまうでしょう
・ウィジェットの説明が長い
→ 私の視点からすると、正直ある程度ソースコード見ればだいたいの動きはわかります。初心者にしたって、本だけでは頭に入ってこないです。なので、もう少し、stateの説明とかFlutterの描画サイクルなどの話を最初にして欲しかった。
3位:Flutter モバイルアプリ開発バイブル
内容
本書は、Googleが開発しているモバイルアプリケーションSDK、Flutterの実践解説書です。iOS/Androidなどクロスプラットフォームで動作するモバイルアプリの開発者を対象にして、全体感を踏まえた基礎的な部分から実践的な概念や実装に至るまで、丁寧に説明されています。
読者レビュー
まだ読んでる最中ですが、本の記載順に合わせて学習することで、
順序立てて効率よく学べます。買って良かった技術書です。
amazon.co.jp 口コミより
4位:現場で使える Flutter開発入門
内容
本書は、これからモバイルアプリ開発を始める方のために、Flutterによる開発体験を手を動かしながら学ぶことができる書籍です。リファクタリングやCI/CDなど、チーム開発には欠かせない知識も詰め込み、すぐに現場で使えるような知識が含まれた一冊となっています。
読者レビュー
現状、Flutterの解説で最も詳しく実践的な内容だと思います。
amazon.co.jp 口コミより
巻末にDartの簡単な解説もありますので、これ1冊でFlutterに関することは完結でき、開発に着手できるでしょう。開発する中で解決できない問題があった場合のみ、適宜ネット情報で補完すれば大丈夫です。
5位:Flutter×Firebaseで始めるモバイルアプリ開発
内容
本書は、FlutterとFirebaseを使用し、AndroidとiOS上で動作する「貸し借りをメモするアプリ」を作成しながら、Flutterで必要になる知識を学習する入門書です。FlutterやFirebaseが気になる方、AndroidやiOSアプリを開発してみたい方に最適な一冊です。
読者レビュー
説明が少ないと思いました。もっと説明を増やせばflutterやfirebaseの初学の人に薦めやすくなります。
amazon.co.jp 口コミより
取り敢えずFlutter を触ってみたい人向け。
amazon.co.jp 口コミより
解説は少ないので、Flutter に関する詳しい解説が知りたい方にはおすすめできません。
FlutterとFirebaseを使ったアプリケーションの実践的入門書として、期待を込めて購入。ひとまず写経から、ということでプロジェクトを作成して動作確認をしていたら、一覧画面作成のところ(Cloud Firestoreのデータを読んでくる箇所)までで、 StreamCorruptedException: invalid stream header: 00000000 となってのっけからビルドが通らない。
amazon.co.jp 口コミより
自分でFirebase Authを使った処理を書いたところ、問題なく処理ができていたので、おそらくFlutterのcloud_firestoreプラグイン側の問題と思われる。
なので、内容自体はいい(というよりもありがたい)のだが、残念ながらそういうところで躓いてしまっているところが惜しい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事は、Flutter学習におすすめの本5冊をランキング形式でご紹介しました。これらの本を活用してFlutterを学習することで、全面的かつ深い知識を身につけることができます。
Flutterは徐々に開発のフィールドで重要な存在となっており、今後さまざまなアプリケーション開発においてますます活用されるでしょう。
そのとき、Flutterの流れにうまく乗るためにも、今のうちから今回ご紹介した本を通じて、Flutterについて学んでおくと良いかもしれません。
ぜひ本記事を参考に、自分に合った本を見つけてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!