スマートフォンが人々の生活の中に深く浸透し、アプリ開発の需要が高まる中、就職活動中の学生や転職を考えている人の中には、Flutterエンジニアに興味を持つ人が増えてきているようです。
しかし、その中には「未経験でもFlutterエンジニアになれるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、未経験でもFlutterエンジニアになることは可能です。
実際、未経験からFlutterエンジニアになった人はたくさんいます。身につけるべきスキルや知識は多く、ハードルは高いですが、努力する価値のある職業であることは間違いありません。
そこで本記事では、未経験からFlutterエンジニアになるためのステップについて解説していきます。
Flutterエンジニアとは
Flutterエンジニアとは、Flutterを用いたアプリケーション開発を行うエンジニアのことです。「モバイルアプリエンジニア」や「クロスプラットフォームエンジニア」などと呼ばれることもあります。
モバイルアプリ開発の領域で特に注目されている職業で、iOSとAndroidの両方に対応したアプリケーションの開発や、現場環境への実装を行う職業です。
Flutterは、一つのソースコードでiOSとAndroidの両方のアプリを開発できることが特徴です。
そのため、Flutterエンジニアは、一つのソースコードを最適化し、最高のパフォーマンスを出すために、Flutterフレームワークの特性を理解する力が必要です。
Flutterとは?Googleの新世代フレームワークを初心者向けに解説
Flutterエンジニアは需要が高い
テクノロジーの発展とともに、モバイルアプリの重要性が増してきています。
企業、教育機関、医療機関など、あらゆる業界でモバイルアプリが活用されています。また、今後の成長が期待される新興市場でもモバイルアプリの需要が高まっています。
「Stack Overflow」の2022年の開発者調査によれば、Flutterは開発者の中で最も人気のあるクロスプラットフォームフレームワークのトップ2に位置しており、12.56%の開発者が主要な選択肢としています。
アプリ開発の市場が拡大していくにつれて、Flutter開発の需要も今後も伸びていくとされています。
Flutterエンジニアはやめとけと言われることも
一方、「Flutterエンジニア」と検索すると「Flutterエンジニア やめとけ」という候補が出るなど、Flutterエンジニアという職業が一部の人によく思われていないことも事実です。
その理由は大きく3つあります。
- 技術的なハードルが高いから
- 激務な会社が存在するから
- 勉強し続けなければならないから
それぞれ解説します。
技術的なハードルが高いから
Flutter開発にはさまざまな技術を身につける必要があります。
具体的には、DartというFlutter開発言語のプログラミングスキル、アプリケーション設計の知識、UI/UXデザインの理解、デバッグ技術などが必要です。
激務な会社が存在するから
Flutterエンジニアを採用する企業の中には、過酷な労働を強いられているところがあるのは事実です。
しかし、これはFlutterエンジニアが不足していることが主な原因です。ですから、今後Flutterエンジニアの人口が増えれば、この問題は解決されるかもしれません。
勉強し続けなければならないから
Flutterエンジニアになるには、上記のように多くの知識が必要です。
さらに、Flutterの技術は日々進歩しており、情報は常に更新されています。そのため、Flutterエンジニアになった後も勉強を続けることが必要です。
Flutterエンジニアになるメリット
Flutterエンジニアはやめとけと言われることもありますが、Flutterエンジニアになることで得られるメリットを見逃すわけにはいきません。
ここでは、Flutterエンジニアになるメリットを3つ紹介します。
- 給与が高い
- 将来性が高い
- 最先端の技術に触れられる
それぞれ解説します。
給与が高い
Flutterエンジニアの平均年収は500万円~800万円台と比較的高い傾向にあります。また、勤める会社によっても給与は異なり、大手企業に勤めれば年収1000万円を超える人もいるようです。
将来性が高い
Flutter分野は、iOSとAndroidの両方をカバーできる革新的かつ高精度な開発フレームワークであり、今後も需要が高まることが予想されます。
さらに、Flutterの開発はまだ進行中なので、さらに発展する余地があります。そのため、Flutterエンジニアは将来性のある職業と言えるでしょう。
Flutterの将来性は? – やめとけと言われる理由と向いている人の特徴
最先端の技術に触れられる
FlutterはGoogleが力を入れる技術の筆頭であり、新しい技術や機能が続々と導入されています。
Flutterエンジニアになれば、その最先端の開発環境に常に触れることが可能です。たとえば、新しいUIデザインパターンを開発したり、パフォーマンス改善のための新しい手法を試すことができます。
そのような最新の技術に常に触れることができることも、Flutterエンジニアの魅力と言えるでしょう。
【2023年最新版】Flutter採用企業一覧!海外の有名企業まで
未経験からでもFlutterエンジニアになれる?
必要な知識の多い職業ですが、未経験からでもFlutterエンジニアになれます。
そのハードルは高いかもしれませんが、その報酬は大きいです。実際、未経験からFlutterエンジニアになった方々は数多く存在します。
習得すべき知識やスキルが多いため、難易度はかなり高いですが、前述のメリットにもあるように、努力に見合った職業であることは間違いありません。
実際、未経験からFlutterエンジニアになった人は多数存在します。
▼以下に参考になる「体験談」をご紹介します
4ステップでFlutterエンジニアに
未経験からFlutterエンジニアになるためには、いくつかやるべきことがあります。とはいえ、何から手を付けてよいかわからず困っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、Flutterエンジニアになるための重要な4ステップを紹介します。
- FlutterとDart言語を学ぶ
- 自己学習による独自アプリの開発
- 開発したアプリをポートフォリオとしてまとめる
- ポートフォリオを用いて求職活動を行う
それぞれ解説します。
ステップ1:FlutterとDart言語を学ぶ
Flutterエンジニアになるためには、まずFlutterとその主要言語であるDartを学ぶ必要があります。DartはFlutter開発の中核となる言語であり、これらの理解が初めてのステップとなります。
ステップ2:自己学習による独自アプリの開発
基本的な概念を学んだ後は、独自のアプリを開発することで、FlutterとDartの知識を実践的に適用することが重要です。これにより、あなた自身のスキルと理解を深めることができます。
ステップ3:開発したアプリをポートフォリオとしてまとめる
次に、自分が開発したアプリケーションをまとめ、ポートフォリオを作成します。これはあなたのスキルと経験を示すためのツールであり、採用担当者があなたの技術的な能力を評価する際に役立ちます。
Flutterエンジニア転職に重要なポートフォリオについて紹介!
ステップ4:ポートフォリオを用いて求職活動を行う
最後に、作成したポートフォリオを活用して求職活動を始めましょう。未経験からでもFlutterエンジニアとして採用を募集している企業も存在します。
また、「いきなりFlutterエンジニアとしての採用は厳しい」という人は、まずは比較的入りやすいWeb系の技術から始めてみるなどの対策を取ることをおすすめします。
未経験からFlutterエンジニアになるための勉強方法
未経験からFlutterエンジニアになるには、何からスタートすればいいのか、どのように学べば効果的なのかわからないという方も多いでしょう。
ここでは、具体的なFlutterの勉強方法を以下に紹介します。
- 学習計画を立てる
- 大学で学ぶ
- 書籍で学ぶ
- Udemyで学ぶ
- 学習サイトで学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
- 未経験でも採用してくれる会社に入る
ぜひ自分に合った学習プランを検討してみてください。
学習計画を立てる
Flutterエンジニアになるための勉強方法を把握する前に、学習計画を立てましょう。Flutterの学習は多くの要素を含むため、早期に挫折してしまう人もいます。
- 何を学ぶべきか
- その知識がどのように応用されるのか
- どのようなスキルを獲得するべきか
- どのような学習法が効果的か
これらを明確にしてから学習を始めると、効率よく進められます。「何を」「なぜ」「どのように」学ぶのかを明確にしましょう。
大学で学ぶ
学生でFlutterエンジニアを目指すなら、大学で情報科学やコンピュータサイエンスを学ぶのが最善です。
大学では基本的なプログラミング言語からデータ構造、アルゴリズム、オブジェクト指向プログラミングなど、エンジニアリングの基礎を学ぶことができます。
それらを学んでいく中で、Flutterを扱えるだけの堅実なスキルが身につきます。
書籍で学ぶ
独学で学び始める方には書籍がおすすめです。Flutterに特化した書籍は数多く存在し、初心者向けから上級者向けまで、自分のスキルレベルに応じて選べます。
【2023年版】Flutter学習におすすめの本ランキング5選
Udemyで学ぶ
自分のペースで動画で学びたいという方には、Udemyのオンライン講座がおすすめです。Flutterに特化したコースも多く提供されており、自分の学習ニーズや目標に合ったコースを選ぶことができます。
【2023年版】Flutter学習におすすめのUdemy講座6選《言語別》
学習サイトで学ぶ
独学だと不安で、サイト内のコミュニティの仲間と学びたい方には学習サイトがおすすめです。
最近は特にFlutterを教える学習サイトが増えてきており、中でも「Flutter大学」は250人以上が所属するコミュニティとなっています。現役エンジニアに指導してもらいながらスキルを高めることが可能です。
独学だと不安?Flutter入門におすすめの学習サイト3選をご紹介
プログラミングスクールで学ぶ
Flutterについて詳しくはわからないけれど、興味がある、学びたいと考えている人にはプログラミングスクールがおすすめです。
最近ではFlutterを教えるスクールも増えてきており、実践的なスキルを身につけることが可能です。スクールではメンターや講師から直接フィードバックをもらえるので、理解が早まることも特徴です。
Flutter学習に最適なプログラミングスクール3選 – 選び方のポイントとは?
未経験でも採用してくれる会社に入る
未経験でも、すぐに就職してFlutterを覚えるという方法もあります。ただ、未経験者を対象にFlutterエンジニアを募集している企業は少ないので、難易度は高いです。
新卒の方は一般的なソフトウェアエンジニアとして入社し、その中でFlutterを学ぶのがおすすめです。
既に他のエンジニアとして働いている方は、自分の時間を使ってFlutterを学び、Flutterエンジニアへの転職を考えることも一つの方法です。
Flutterエンジニア向けおすすめサイト・エージェント3選
最後に、未経験からFlutterエンジニアやエンジニアへ転職したい方におすすめのサービスを紹介します。
リクルートエージェント|求人数NO.1
リクルートエージェントは、求人数がNo.1の総合転職エージェントです。
転職活動を進めるにあたって重要な要素である「求人数」。 リクルートエージェントでは一般公開している求人の他、 10万件以上の非公開求人を取り揃えています。
応募が殺到しすぎるから、企業戦略上一般公開できない重要求人だからなど、 非公開にせざるを得ない魅力的な求人に出会うことができます。
レバテックキャリア|IT/Web業界に特化
レバテックキャリアは、IT/Web業界に特化した転職エージェントです。
業界内のプロなアドバイザーが、あなたにぴったりの求人を見つけ、内定までしっかりサポート。20,000件以上の求人から、自分の理想のキャリアが見つかります。
書類や面談の対策もバッチリで、初回提案での内定率は実に90%。エンジニアの皆さん、理想の転職を手助けしてくれる頼りになる存在です。
doda|充実の転職サポート
パーソルキャリアの「doda」は求人情報サービス・人材紹介サービスを提供する転職サイトです。
まずは自分で求人を探してみたいという方も、1人での転職活動は不安を感じるという方も dodaで自分に合った求人を見つけることができます。
大手・優良企業を中心に常時豊富な求人情報を掲載しています。専門スタッフが企業へのエントリー、選考結果のお知らせ、面接日程の調整など内定までをトータルサポートしてくれます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、未経験からでもFlutterエンジニアになる方法について解説しました。
Flutterエンジニアはアプリ開発業界で注目を集める職業であり、需要も高いです。その平均年収は日本の全職種の平均年収よりも高く、プロジェクトによっては年収1000万円以上を得ることも可能です。
そのため、将来性と稼ぎの面で非常に魅力的な職業と言えます。
幅広い知識と技術が求められ、学ぶことが多いため難しいと感じるかもしれませんが、それだけに成長の余地も大いにあります。興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!