「Flutterエンジニアの業務範囲や必要なスキルを理解したい」という方は数多くいるでしょう。Flutterエンジニアのスキルや学習法について学ぶことで、次のようなメリットがあります。
- 市場価値が高いFlutterエンジニアとしての就職に一歩近づける
- Flutterエンジニアを採用する際に見るべきポイントがわかる
この記事では、Flutterエンジニアの仕事内容、必要なスキル、学習法を紹介します。さらに、気になるFlutterエンジニアの平均年収やキャリアの展望、Flutter関連のおすすめ書籍についても解説します。
Flutterとは
Flutterとは、モバイルアプリ開発を行うためのオープンソースのフレームワークです。
Googleが開発し、iOSやAndroidなどの複数のプラットフォームに対応したアプリケーションを一つのコードベースで制作することが可能です。これは効率的な開発を実現します。
▼Flutterについて詳しく知りたい方はこちら
Flutterエンジニアとは
Flutterエンジニアとは「Flutter」を使ってアプリケーションを開発する専門家のことを指します。「モバイルアプリエンジニア」や「クロスプラットフォームエンジニア」などと呼ばれることもあります。
モバイルアプリ開発の領域で特に注目されている職業で、iOSとAndroidの両方に対応したアプリケーションの開発や、現場環境への実装を行う職業です。
Flutterエンジニアの仕事内容
実際にエンジニアとしての経験がなければ、Flutterエンジニアの仕事内容はイメージが付きにくいです。
ここでは、Flutterエンジニアの主な仕事を3つ紹介します。
- アプリの設計・企画
- アプリケーションの開発
- メンテナンスと運用
それぞれ解説します。
①アプリの設計・企画
新しいアプリケーションを開発する際には、ユーザー体験を重視した設計を行うことが重要です。
Flutterエンジニアは、ユーザーのニーズや市場の動向を理解し、どのような機能が求められているかを把握します。そして、ユーザーに提供する新しい体験を設計し、その実現に必要な技術を選択します。
②アプリケーションの開発
アプリの設計・企画が完了した後は、具体的な開発を行います。
具体的には、Dart言語を使用してコードを書き、アプリケーションのプロトタイプを作成します。その後、テストを行い、必要に応じてコードの修正や機能の追加を行います。
③メンテナンスと運用
アプリケーションの開発が完了した後も、そのメンテナンスと運用は続きます。
運用フェーズでは、アプリケーションのパフォーマンスを最適化するためのチューニングや、ユーザーからのフィードバックに基づく改善が求められます。新しい機能の追加や既存機能の改善も行います。
さらに、チームの一員としてFlutterの最新トレンドを追うこともFlutterエンジニアの役割の一つです。これにより、技術の進歩をアプリケーションに反映させ、ユーザー体験を向上させることができます。
Flutterエンジニアに必要な6つのスキル
では、Flutterエンジニアとして働くためには具体的にどのようなスキルが必要なのでしょうか。
情報処理推進機構 (IPA)の調査「IT人材白書2020」を参考に、以下のスキルが挙げられます。
- 新しい技術への探求心
- 迅速かつ柔軟な問題解決能力
- コミュニケーション能力
- 失敗から学ぶ姿勢
- 自己主導的な学習意欲
- 困難を乗り越える決断力
それぞれ解説します。
①新しい技術への探求心
Flutterエンジニアには、新しい技術に対する好奇心と探求心が求められます。これは、技術の変化に迅速に対応し、新しい開発手法を採用する能力を示すからです。
②迅速かつ柔軟な問題解決能力
アプリ開発は計画通りに進まないことも多く、そのたびに柔軟に問題解決を行う能力が求められます。
③コミュニケーション能力
Flutterエンジニアは、開発チーム内外との連携が重要となります。その際、コミュニケーション能力が重要となります。
④失敗から学ぶ姿勢
新しい技術を学びながらアプリを開発するため、失敗は避けられません。それらを経験として活かし、失敗から学ぶ姿勢が必要です。
⑤自己主導的な学習意欲
新しい技術の習得やスキルの向上には、自己主導的な学習意欲が求められます。
⑥困難を乗り越える決断力
プロジェクトにおける困難な状況に直面したとき、果敢に挑戦し、困難を乗り越える決断力が求められます。これは、技術的な課題だけでなく、チーム内の問題解決にも役立ちます。
Flutterエンジニアの年収
転職・就職時の軸として、「年収」を重視する方も多いのではないかと思います。
転職サイト「doda」によると、2022年のFlutterエンジニアの全年代の平均年収は、670.1万円でした。全職種の平均年収が433.1万円だったので、約240万近く差があります。
これらのデータから、一般のITエンジニアと比べてもFlutterエンジニアの年収は高いといえます。
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Flutterエンジニアの将来性
テクノロジーの発展とともに、モバイルアプリの重要性が増してきています。
企業、教育機関、医療機関など、あらゆる業界でモバイルアプリが活用されており、特にスタートアップでモバイルアプリを活用した事業の創出が行われています。
「Stack Overflow」の2022年の開発者調査によれば、Flutterは開発者の中で最も人気のあるクロスプラットフォームフレームワークのトップ2に位置しており、12.56%の開発者が主要な選択肢としています。
しかしながら、その需要に対して供給は追いついないのが現状です。Flutterは比較的新しいフレームワークであり、十分な経験を持つエンジニアが少ないことが背景にあります。
そのため、Flutterエンジニアは今後ますます求められる存在といえます。
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Flutterエンジニアになるには
ここまで読んでいただいた方は、Flutterエンジニアという職種に興味を持ち、転職活動などのアクションをしていきたいと考えていると思います。
では、Flutterエンジニアになるためには何をすれば良いのでしょうか?
「IT人材白書2020」によると、多くのIT企業がFlutterエンジニアのようなDX人材の獲得方法として既存人材から確保していると述べられています。
注目すべき点は、DXを推進するIT企業の約40~50%が中途採用によりDX人材を確保していることです。
そのため、Flutterエンジニアになるためには、Udemyなどの講座や書籍を通じて必要なスキルを身につけ、Flutterを採用している企業への転職をおすすめします。
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Flutterエンジニアを目指す人におすすめの学習法
Flutterエンジニアになるために必要なスキルを身につけるためには何をすれば良いのでしょうか。
ここでは、おすすめの学習法を4つ紹介します。
- 書籍で学ぶ
- Udemyで学ぶ
- 学習サイトで学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
それぞれ解説します。
書籍で学ぶ
独学で学び始める方には書籍がおすすめです。Flutterに特化した書籍は数多く存在し、初心者向けから上級者向けまで、自分のスキルレベルに応じて選べます。
【2023年版】Flutter学習におすすめの本ランキング5選
Udemyで学ぶ
自分のペースで動画で学びたいという方には、Udemyのオンライン講座がおすすめです。Flutterに特化したコースも多く提供されており、自分の学習ニーズや目標に合ったコースを選ぶことができます。
【2023年版】Flutter学習におすすめのUdemy講座6選《言語別》
学習サイトで学ぶ
独学だと不安で、サイト内のコミュニティの仲間と学びたい方には学習サイトがおすすめです。
最近は特にFlutterを教える学習サイトが増えてきており、中でも「Flutter大学」は250人以上が所属するコミュニティとなっています。現役エンジニアに指導してもらいながらスキルを高めることが可能です。
独学だと不安?Flutter入門におすすめの学習サイト3選をご紹介
プログラミングスクールで学ぶ
Flutterについて詳しくはわからないけれど、興味がある、学びたいと考えている人にはプログラミングスクールがおすすめです。
最近ではFlutterを教えるスクールも増えてきており、実践的なスキルを身につけることが可能です。スクールではメンターや講師から直接フィードバックをもらえるので、理解が早まることも特徴です。
Flutter学習に最適なプログラミングスクール3選 – 選び方のポイントとは?
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、Flutterエンジニアの仕事内容から将来性、おすすめの学習法について解説しました。
Flutterエンジニアはアプリケーション開発業界で急速に注目されている職業であり、需要も高いです。
幅広い知識と技術が求められ、学ぶことが多いため難しいと感じるかもしれませんが、それだけに成長の余地も大いにあります。興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。
この記事が、書籍を読んだり求人に応募するなど具体的な行動を起こすきっかけになれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!