フリーランスエンジニアはやめとけ?リスクと自分に向いているか確認する方法

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この記事の監修
テルプロ
東京都在住のアプリエンジニア。大学では、ソフトウェア開発の研究に取り組む。長期のエンジニアインターンシップを経て、実務スキルを磨き、現在はフリーランスエンジニアとしても活動中。メインはモバイルアプリ開発。IT関連の記事監修も行い、技術の共有と普及に貢献している。監修実績(レバテックフリーランス / CARRER BIBLE 他)

フリーランスエンジニアとして働くことに魅力を感じているものの、実際のところ「本当に自分に向いているのか?」「リスクは大丈夫?」と不安に思っていませんか?収入の自由度や自分のペースで働ける魅力がある一方で、デメリットやリスクも無視できません。

この記事を読むことで
  • フリーランスエンジニアがやめとけと言われる理由が分かる
  • フリーランスエンジニアが自分に適しているかどうかを見極めることができる

目次

フリーランスエンジニアがやめとけと言われる理由

① 収入が不安定でリスクが高い

フリーランスエンジニアの最大の課題は、収入の不安定さです。
特に駆け出しの頃は、安定した仕事が見つからないことも多く、生活費を稼ぐのに苦労することもあるでしょう。
企業に雇われているエンジニアとは異なり、毎月決まった給料が保証されているわけではないため、
どれだけの収入を得られるかは自分のスキルと営業力次第です。

また、社会保障や有給休暇もなく、病気や怪我で働けなくなった場合、収入が完全に途絶えるリスクもあります。
フリーランスとしてのキャリアは、自分自身のビジネスであるため、リスク管理が非常に重要です。


② 孤独に働く環境

フリーランスエンジニアとして働くと、チームの一員としてのサポートやコミュニケーションが不足する場合があります。大規模なプロジェクトに関わる機会が減り、他のエンジニアと意見交換や共同作業をする機会も少なくなりがちです。その結果、プロジェクトの進め方や技術的な選択に関して悩むことも多くなるでしょう。

さらに、孤独な環境は、精神的な負担が大きくなることも考えられます。
モチベーションの維持やメンタルケアは、フリーランスエンジニアとして働く上で重要なポイントです。


③ 仕事を得るための営業力が必要

技術力だけではなく、営業力も求められるのがフリーランスエンジニアの厳しい現実です。
クライアントにアプローチし、自分を売り込むスキルがなければ、案件を獲得することが難しくなります。
加えて、案件を選んでいる余裕がなくなれば、条件の悪い仕事を受けざるを得ないこともあります。

また、長期契約やリピート案件を獲得するためには、クライアントとの信頼関係を築くことが必須です。
営業活動に割く時間や労力が必要であり、その分技術スキルの向上に費やす時間が削られるリスクもあります。


④ 将来のキャリアパスが不透明

フリーランスエンジニアとして働くことで、自分のペースでキャリアを積める一方、将来のキャリアパスが不透明になることも少なくありません。特にマネージメント経験を積む機会が少ないため、将来的にリーダーシップや管理職を目指す場合、フリーランスとしてのキャリアが不利になることがあります。

さらに、フリーランスとしてのキャリアが長くなると、企業に再就職する際に不利になることもあり、選択肢が狭まる可能性があるのです。


⑤ 自己管理能力が問われる

フリーランスエンジニアとして成功するためには、高い自己管理能力が必要です。時間管理やスケジュール調整、納期の厳守など、すべて自分で行わなければなりません。特に複数のプロジェクトを同時に進行する場合、タスクの優先順位を適切に設定しなければ、仕事が滞る原因になります。

自己管理が苦手な人にとっては、フリーランスの生活が非常にストレスフルになることもあるでしょう。


⑥ スキルアップの機会が限られる

企業に所属するエンジニアは、研修や勉強会、チーム内での知識共有を通じてスキルを向上させることができますが、フリーランスエンジニアはそのような機会が限られます。自分で時間とお金を投資してスキルアップを図る必要があり、そのための余裕がない場合、スキルの停滞を感じることもあります。

技術の進歩が早いエンジニア業界において、スキルアップの遅れは競争力を失う大きなリスクとなるため、継続的な自己投資が必要です。


⑦ 社会的信用の低下

フリーランスエンジニアは、社会的信用が低くなるリスクがあります。ローンの審査やクレジットカードの発行が難しくなることもあり、特に長期的なライフプランを考える際には不便を感じることがあるでしょう。企業に所属している方が、安定した収入が評価されるため、フリーランスはその点で不利です。


フリーランスエンジニアに向いてない人の特徴

以上のように大きく分けてデメリットやリスクなどがあるフリーランスエンジニアですが、
実際にどんな人は向いてないのでしょう??

① 自己管理が難しい人

フリーランスエンジニアとして働く場合、自己管理能力が必要不可欠です。
会社員とは異なり、誰かに指示されて動くわけではなく、スケジュールやプロジェクトの進行を自分で管理しなければなりません。納期に遅れることが許されない環境で、締め切りに間に合わせるための時間管理や体調管理が重要です。
怠けてしまうと、収入の不安定さが加速してしまうため、自己管理に自信がない方には、フリーランスの生活は大きなストレスとなるかもしれません。


② 収入の安定を求める人

フリーランスエンジニアは、収入が不安定であることが最大のデメリットです。クライアントや案件の数に依存するため、常に仕事があるわけではありません。特にスキルや実績がまだ少ない初期段階では、思うように収入が得られず、金銭面での不安を抱えることが多いです。

安定した収入を求める人や、家族を養う必要がある場合、フリーランスの働き方はリスクが高いといえます。
保険や年金も自分で準備しなければならないため、しっかりとした計画が必要です。


③ 自己アピールが苦手な人

フリーランスエンジニアとして成功するためには、営業力も必要です。
自ら積極的にクライアントにアプローチし、案件を獲得しなければならないため、自己アピールが苦手な人にとっては大きなハードルとなります。

営業活動に加え、価格交渉や納期の折衝も行う必要があり、これができないと不利な条件で仕事を引き受けることになりかねません。営業力に自信がない場合は、スキルや実績を磨くだけでなく、営業スキルの向上も重要なポイントとなります。


④ 孤独に耐えられない人

フリーランスエンジニアとしての生活は、基本的に一人で作業することが多いため、孤独との戦いになります。
チームで働くことが好きな人や、オフィスでの同僚とのコミュニケーションがモチベーションになる人にとって、フリーランスは孤独感が強く感じられるかもしれません。

また、トラブルや困難に直面したときに相談できる同僚や上司がいないため、全てを一人で解決する必要があります。孤独に強く、自分自身で問題解決ができる人でなければ、この環境に適応するのは難しいかもしれません。


⑤ 新しい技術に追いつけない人

技術の進歩が非常に速いIT業界において、フリーランスエンジニアは常に最新の技術を学び続ける必要があります
会社に所属していれば、研修やトレーニングの機会が提供されることもありますが、フリーランスではそうしたサポートはありません。
自主的に学び続けなければ、あっという間に技術が古くなり、市場から取り残されてしまうリスクがあります。
新しいことを学び続ける向上心がある人にはフリーランスは向いていますが、学ぶことが苦手な人には厳しい環境です。

⑥ リスクを取るのが苦手な人

フリーランスエンジニアとしての生活は、安定した収入を得られる保証がなく、時には数ヶ月間案件がないこともあります。リスクを取ることに不安を感じ、常に安定した収入を求める人は、フリーランスエンジニアの不安定さに耐えられないかもしれません。フリーランスエンジニアは、自分でリスクをコントロールし、案件の波に対応できる柔軟さが求められます。

⑦ 自己ブランディングが苦手な人

フリーランスエンジニアとして成功するためには、自分のスキルや経験をうまくアピールする能力が不可欠です。企業に所属している場合は、他のチームやマーケティング部門が会社のブランドを守ってくれますが、フリーランスは自分自身がブランドそのものです。ポートフォリオの作成やSNSでの自己PRが苦手な人は、案件を獲得するのに苦労するでしょう。

⑧ 継続的に学ぶ意欲がない人

技術の進化が速いIT業界では、常に新しいスキルや知識を学び続ける必要があります。フリーランスエンジニアは、自己成長に投資しなければならず、学ぶ意欲がないと時代に取り残されてしまいます。新しい技術やツールに対して興味を持ち、自ら進んで学ぶ姿勢がない人は、長期的な成功が難しいでしょう。

⑨ 一人で働くことが苦手な人

フリーランスエンジニアは、基本的に一人で仕事を進めることが多いため、孤独を感じることも少なくありません。会社員として働いていれば、同僚や上司と一緒に仕事を進めることで支えられる部分がありますが、フリーランスは全てを自分で解決する必要があります。チームワークが得意な人や、他人と協力することでモチベーションを保つ人には、この孤独な環境は厳しいかもしれません。


フリーランスエージェントの活用でリスクは軽減できる

「リスクが怖いけれど、それでもフリーランスエンジニアとして働いてみたい」という方には、フリーランス向けのエージェントを活用することが一つの解決策です。エージェントを利用することで、営業や契約の煩雑な手続きが軽減され、案件の獲得が比較的容易になります。また、エージェントが事前にクライアントと条件交渉をしてくれるため、不利な契約に悩むことも少なくなるでしょう。


まとめ

フリーランスエンジニアとして働くことには、多くの魅力がある一方で、リスクやデメリットもあります。収入の不安定さ、営業力の必要性、スキルアップの限界、そして社会的信用の低下など、これらの課題を十分に理解し、自分に合った働き方かどうかをしっかりと確認することが重要です。

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この記事の監修者

テルプロのアバター テルプロ アプリエンジニア

東京都在住のアプリエンジニア。大学では、ソフトウェア開発の研究に取り組む。長期のエンジニアインターンシップを経て、実務スキルを磨き、現在はフリーランスエンジニアとしても活動中。主にモバイルアプリの開発に従事しており、プロジェクトに深く関わっている。IT関連の記事監修も行い、技術の共有と普及に貢献している。

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